財布をスられた!(つづき)
スられたのは市場の中でも、通路が急に狭くなり
混雑しやすい場所だった。
人ごみでぶつかったおばちゃんが、
突然すごい剣幕で文句を言ってきた。
こんな雑踏で人にぶつかるのは避けられないし、
いちいち文句をいう人もいない。
だから、一瞬僕に言っていると思わなかった。
「ん!」
「えっ、俺に言ってんの?」
この間のスキは1、2秒だったと思う。
スリにはそれで充分だったようだ。
何かおかしい・・・
すぐにその場から離れポケットを確認すると
サイフだけ無くなっていた。
こういうふうに、一瞬のスキを作って、
(スキをつくる手はいろいろ、唾をかけるとか)
別の仲間がスリを働くってのは
手口としては古典的なんですが、
実際やられると、なかなか対処は難しい。
ちなみにサイフの中身は800円だけ。
不幸中の幸い
。
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